金融機関の属性の見方と今後の戦略

2018.05.31

金融機関に打診をする際に重要な書類の1つが借入希望者のプロフィール表です。

不動産業者では融資打診にあたり各々で雛形を用意しています。
履歴書の様で少し面倒に感じる方もいるかもしれませんが、実は次のステップに繋がる重要な書類になります。

融資審査には返済能力の判断に必要な細かな書類を提出する事になるのですが、全ての書類を揃えるとかなりの量になる方もいらっしゃいます。
その膨大な資料に目を通して貰う為に一目でどんな方なのかが分かる様に分かりやすく纏めた物がプロフィール表です。

担当者によっては、プロフィール表だけを見てその後の資料に目を通すかどうか判断をする人もいるので、言わばご自身のプレゼンテーションとなる訳です。

勿論嘘を書く訳にはいきません。
ですが、伝え方に寄ってその後に続く個人資料の見方は大きく変わってくるのです。

例えば、既に多くの物件の借入をお持ちの方がいたとします。そのまま出せば債務超過に見えてしまいますが、何故今までこれだけの物件を購入してきたのか背景をしっかりと説明し理解を得られればそれは資産に見えるのです。

「所得が多いので節税対策で購入しなくてはならなかった。全て物件の収入から返済は出来ていて、プラスも出ている。今後何年後には土地代まで返済が進む事になるので、しっかりと資産形成が出来る考えです。」
と、計画的に購入してる事を裏付けを持って説明する事で担当者も稟議を上げやすくなります。

それでは、プロフィール表に記載される内容を簡単に説明すると

羅列すると物凄くシンプルですが、全てにおいて審査に関わってくる、それ以前に審査の土台に乗るかどうかの充分な判断材料となるのです。

信金や地銀には営業エリアという物があり、債務者の生活圏内に支店がなければその時点で融資が不可能になります。
また、購入希望物件の動機に繋がったりもします。
例えば「住まいのエリアに近く土地勘があり、将来的には子供に相続したいと考えている。」と話すと長期保有の理由付けにもなりますし、賃貸経営をしていくにあたっても熟知したエリアの物件であれば安心且つ管理も行き通ると見なされます。

家族構成や家系図は可能な限り細かく説明文を加えて下さい。親御さんの職業や入る予定の資産(ご実家が持ち家の場合や保険金等)、奥様が働いている場合には勤務先の情報や収入、また奥様方のご実家情報もポイントになる場合があります。
これは相続税対策として不動産を購入していきたいという理由にも繋がるからです。お子さんがいらっしゃる場合にはそれも大事なポイントになります。現在未成年であっても、法定相続人が居る事がプラスになります。

上記以外にも購入動機に繋がるご自身の職業からの繋がりや考えなども事前にまとまっているのも大切です。
以前私が頂いたプロフィール表の中でもハッとさせられる方がいました。
その方はご自身の経歴から今後独立を考え、収益物件を購入し将来的にはご自身のビジネスに繋げていく華麗な計画を分かりやすくまとめられていました。すぐ直ぐの独立であれば投下資本計画等更に細かな資料提出も言われたと思いますが、その方は独立を将来に見据える事によって更なる収入増の将来と金融機関との長い繋がりをも伝えられ、かなりの好印象を獲得しました。
決してご自身のプロフィールを盛って見せたのではなく、今後の展開を上手く表現したに過ぎないのです。

融資付けを依頼する仲介業者にお話しするのも有効ですが、ご自身の自慢話の様で抵抗のある方は文面でまとめてみると活用的です。

色々な物がデジタル化され、紙面が減りデータでのやり取りが一般化される現代において、金融機関が融資審査に面談を盛り込むには理由があります。最終的には人対人だからなのです。この人に会って話を聞きたいと思われる様な印象を残す資料作りが大切な一歩と言えるのです。

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